報連相が不足していることでどのようなトラブルが起きるのか

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看護の仕事はすべて【報連相】で決まる

トラブル回避に必須の「報連相」とは

不十分な報連相で起こるトラブル

不十分な報連相で起こるトラブル

トラブルをスムーズに処理するためには最初にどのように行動するかがカギとなります。報連相を意識しているとトラブルが発生しても上手く、迅速に対処することができます。

どのようなトラブルが起こるのか

報連相が上手く機能していないと「自分1人で解決できる」「トラブルが起きたことを知られたくない」と考えてしまい、初動が遅れてしまうことがあります。1人で解決できる場合もありますが、内容によってはさらに大きなトラブルに発展してしまうケースもあります。

具体例を紹介

報連相が不足することでどのようなトラブルが発生するのか、事例を交えながら原因や対策について考えていきましょう。
まずは「報告」が不足したことによってトラブルが発生してしまった事例です。ある日Aさんは上司からある患者さんの検査結果や状況をまとめた資料を作成するようにいわれました。しかし、Aさんは業務が詰まっていたため、すぐにとりかかるのではなく自分の仕事が終わってから依頼された資料を作成することにしました。数時間後、上司はAさんがすでに準備したと思って依頼した資料の提出を求めましたが、業務中のAさんはまだ資料を作成していませんでした。上司からいわれたタイミングでは提出できず、結果的に期限を過ぎてしまいました。
この事例はお互いにしっかり「報告」していれば防げたトラブルです。上司はAさんに対して「何時までにやってほしい」など、具体的な時間と期限を伝えるべきでしたし、Aさんも業務が詰まっていてすぐにはできないことを報告すべきでした。
次は「連絡」が不足したことによって発生した事例です。Bさんはミーティングの予定が入っていましたが急遽時間が変更になったそうです。現場の担当者間で相談し違う時間を設定しましたが、その旨を上司に伝えようとしたところタイミングが合わず伝えることができませんでした。その結果、上司には変更後の時間が伝わっておらず、当初の時間通りにミーティングを行う場所に移動してしまったのです。時間になってもメンバーが集まらず、上司はムダな時間を過ごすことになりました。これは時間が変更になった時点でBさんが上司にすぐ連絡していれば防げたトラブルです。1人で判断せず情報をきちんと共有すべきでした。
最後は「相談」が不足したことによって発生した事例です。ある日Cさんは上司から仕事の指示を出されましたが、それはCさんにとって初めての業務だったのでやり方がわかりませんでした。自分なりに調べながら進めていたそうですが、結局やり遂げることはできず周囲に迷惑をかけてしまったのです。これはCさんが知識やスキルが不足していることを素直に相談し、上司もCさんのスキルを把握していれば防げたトラブルです。
このように、報連相が不足することでさまざまなトラブルが発生するおそれがありますが、看護師は責任の重い仕事です。些細な行き違いであっても重大な問題に発展してしまう可能性もあります。そうならないためにも報連相を徹底することが大切です。