報連相ができていない原因を探る
なぜ報連相ができないのか、それにはいくつかの理由があります。報連相ができるようになるために、まずは何ができていないのか、その理由を把握しましょう。
伝えたいことがわからない
情報や自分の意思を相手に正しく伝えるためにはコミュニケーション能力が必要です。といっても、ここで指しているのは生活に必要なものではなく仕事上のコミュニケーション能力のことです。
コミュニケーション能力が低いと伝えるべき情報が整理されていなかったり、話しているうちに伝えるべきことがわからなくなったりして情報が相手に正しく伝わらなくなります。
なかなか声をかけられない
報連相ができない理由として最も多いのが、「報連相しやすい雰囲気になっていない」ということです。日頃からコミュニケーションがあまり活発ではない職場や、多忙で仕事に追われがちな環境では報連相を実践するのは難しいでしょう。そのような職場では先輩や上司に伝えようと思っていてもなかなかできず、先延ばしにしがちです。しかし、後回しにすると今度は適切なタイミングがわからなくなってしまうため、「報告ができていなかった」という結果につながってしまいます。
怒られたくない
時には業務の連絡だけでなくミスを報告しなければならないこともあるでしょう。看護師の仕事はミスが許されないことばかりなので必要な報告ではありますが、「怒られてしまうのではないか」という気持ちにとらわれてしまい、怒られるのが怖くて報告や相談ができない、という人もいます。
タイミングがわからない
報連相は重要ですが、その都度行っていると上司や先輩の仕事を妨げてしまう場合もあります。また、仕事の邪魔にならないようにまとめて報告するとタイミングが遅いといわれる場合もあります。このように、どのタイミングで報連相を行えばいいのかわからず、結果的に報連相ができていない、というケースも少なくありません。
報連相が必要かどうか判断できない
経験が浅いと物事の優先度や重要度を正確に判断できないことがあります。そのため、「報連相をしなさい」というだけでは、習慣化しないでしょう。なぜ必要なのかが十分に理解されていなければ、報連相の意義や価値を実感できず、なかなか行動に移せないからです。報連相の目的が理解されないと「伝えなくても大丈夫だろう」と判断してしまい、報連相を軽視することにもつながりますし、周囲からも「報連相ができない人」という評価になってしまいます。