意識しておきたい5つのポイント
まずは報連相を適切に行うために意識しておきたいポイントを押さえましょう。こちらに記載している5つのポイントを意識するだけでも大分違います。
報連相のルールをあらかじめ決めておく
適切なタイミングがわからず報連相が上手くできない、という人も少なくありません。まずは指示を受けたら何をどうすればいいのかを確認しましょう。そして、どの段階で報告するのか、いつ相談するのか、報連相のルールをあらかじめ決めておくとスムーズに行うことができます。
例えば、日々の状況は日報や看護記録などで報告し、不測の事態が発生した時は直接先輩や上司に報告する、といった感じです。相手も状況がどうなっているのか気にせずにすむので自分の仕事に集中できます。
序盤で一旦報告をいれる
自分の解釈で進めていると当初の目的とズレてしまうことがあります。初期の段階で一度報連相を行いましょう。早い段階で意思の疎通を図っておくと状況が変化しても迅速に対応できます。
ミスは早めに報告する
不測の事態や突発的なことが起こる可能性もゼロではありません。その場合はどうすればいいのでしょうか。時間が経てば経つほど対応が難しくなりますし、患者さんの容態が悪化する可能性もあります。とり返しがつかなくなる前に、できるだけ早く報連相を行うようにしてください。とはいえ、新人看護師など経験が浅いと伝えるべき内容かどうかを判断するのが難しいかもしれません。詳しい状況がわからなくてもまずはわかっていることだけでも伝えましょう。その時点で必要な指示がくるはずです。
簡潔に結論から伝える
報連相の内容は簡潔に伝えるようにしましょう。初めに結論や事実を伝えると相手も今聞くべきか、後で時間をとって聞くべきかを判断しやすくなりますし、伝えたい情報を確実に伝えることができます。その際、自分の主観を交えて上司や先輩に報告すると行き違いが生じてしまうので注意してください。事実を客観的に伝えるようにしましょう。
必要な情報を伝える
リーダーなどの管理者は多くのメンバーを抱えているので、それぞれにどのような指示を出したのか明確に覚えていない場合があります。適切な判断ができるように、必要な情報だけを伝えるようにしましょう。
例えば、「指示された○○さんの検査結果をまとめておきました」ではなく、「○○さんの検査結果を◆◆という指示に従ってまとめておきました」と伝えた方が相手もどのような内容だったか把握しやすくなります。この情報がないと指示を思い出すところから始めなければならないので時間がかかってしまいます。